ビザの基礎知識

グアムに住むために必要不可欠なのがビザ。ここでは現地のトライアングルコンサルタント社の協力により、ビザとイミグレーションに関する一般的な説明を掲載しています。

アメリカに住んでいる人には4タイプあると言えます。アメリカ市民、非移民ビザ保持者、移民ビザ(グリーンカード)保持者、不法滞在者の4つです。

●非移民ビザ

留学、仕事などで長期に渡り滞在する場合に必要なビザです。

アメリカのビザは資格によって細かく分かれています。一般的なのは留学する人に適用されるfビザ、米国内で仕事をするために必要なのが就労ビザです。一般的な就労ビザは以下の通りです。

○投資家Eビザ

○専門職Hビザ

○社内転勤lビザ

●移民ビザ

永住権を指します。取得する方法としては以下の5つがあります。

○結婚

永住権を持っている人との結婚では多少時間がかかりますが、米国市民との結婚では比較的早く取得できます。

○くじ引き

抽選で永住権が当るプログラムは、ここのところ毎年秋頃に行われています。情報は日本の大使館などで得るのが確実です。

○雇用

雇用先がスポンサーとなって申請します。

○投資

一定の資本金の投資が必要です。

○呼び寄せ

市民は配偶者、両親、子供、兄弟を、永住権保持者は配偶者、未婚の子供を呼び寄せることができます。

●市民権

永住権取得後5年間継続して米国に在住していれば申請できますが、面接や試験が行われます。

一度獲得してしまえば一生剥奪されることがないため、当然審査は厳しいのです。


代表的なビザの種類

就労ビザの前提条件としては「申請時に雇用先と雇用契約が結ばれていること」「米国民の職を奪ってはならない」ということです。

就労ビザには何種類もありますが、ここでは代表的なビザについてお話しします。

H-1B専門職ビザ

資格:申請する人の教育、職種の専門性が問われます。大卒者は職務経験がなくても良いのですが、短卒者は6年、高卒者は12年のその職種での職務経験が必要です。

 

期限:H-1B3年間の期限付き、一度更新できますから計6年有効です。このビザでの転職はできません。

 

手続き:雇用主が労働省に労働許可を申請し、その許可が降りれば会社の決算書などの書類、本人の戸籍や学歴、職歴書など、全て英訳した書類を提出します。

 

費用と時間:要する費用は弁護士に依頼した場合、翻訳料を除いて$1500$2500*が目安です。手続きには通常90120日かかります。

 

現状:毎年101日の申請開始から翌年の56月には発給枠が埋ってしまう申請者の多いビザです。最近では特に、かなり厳しく専門性が問われる難しいビザです。

L企業内転勤者ビザ

L-1A経営管理者

L-1B特殊技能者

資格:日本の親会社が50%以上の株を持った子会社が、米国内にあることが必要です。ビザを申請する本人が過去に一年間以上、日本で管理職、特殊技能者として働いていた実績が必要です。

 

期限:L- 1Aは、すでに米国に会社が有っての転勤なら3年、一度更新出来ますから計6年、新たに設立した会社の場合は最初1年有効のビザ、1年後の更新時に会社の 決算報告書や損益計画書を提出し、移民局が調べた後、適当と認められればその後、その一年も含め計7年まで更新出来ます。L-1Bは最高5年です。

 

手続き:本人の履歴、職歴書、親会社の決算報告書、組織図、定款、現地会社の定款、ビジネスライセンス、など全て英訳した多くの書類を提出します。

 

費用と時間:ケースにより差はありますが、翻訳料を含まないで$2000前後が目安です。手続きには90日程度かかります。

E投資家ビザ

E-1商用

資格:日本の親会社が50%以上の株を保有している米国内子会社を持ち、日米間に直接的に取り引きが生じ、その管理職、特殊技能者であること。この取り引きとは商品だけでなく、サービスも含み、観光業、保険、会計、デザイン、銀行なども含みます。

 

E-2投資家

資格:本人、又はその会社が米国の企業に相当額の出資をしていること。

 

なお、アメリカで学ぶために必要なのが学生ビザ(F1)です。 資格は適切な場所の適切な学校である留学先の許可証を持ち、本人の資質が良質であること。 現状は不法就労する学生や、ビザが切れても不法滞在する学生が多いため、最近では所得が難しくなっています。